イチイ科

日本にはイチイ、カヤ、イヌガヤの3種およびそれらの変種がある。

イチイ科(学名:Taxaceae)は、裸子植物の科。
現生群は6属約30種。その一部(具体的には諸説あった)をイヌガヤ科 Cephalotaxaceae とする説があったが、系統的には否定された。
主に北半球の温帯に分布する。日本にはイチイ、カヤ、イヌガヤの3種およびそれらの変種がある。
常緑針葉樹で、ほとんどが雌雄異株。葉は枝にらせん状に配列するが、ねじれて左右2列に向くものが多い。雄花序は長さ2~5mmで晩春に花粉を出す。雌花序は退化し、種子鱗片と胚珠各1個のみからなる。種子が成熟すると鱗片は肉質の仮種皮になり種子の全部または一部を包む。特にイチイ属では仮種皮が赤または黄色に熟して目立ち、食用にもなる(種子や枝葉は有毒)。

花名・名称、写真をクリックして下さい詳細ページにリンクします

カヤ・榧

カヤ(榧、学名:Torreya nucifera)は、イチイ科カヤ属の常緑針葉高木です。

科属:イチイ科カヤ属
園芸分類:常緑針葉高木
花期:4~5月
花色:茶色

イチイ

葉の付け根に小さな3~5mmほどの花が咲く。 葉は短い針形で、枝の両側に向かい合って並んでつく(2列互生)。
オンコとも呼ばれる。雌雄異株。写真は雌花。
公園や生垣などに植生されている。
常緑高木。樹高は20mにもなるが成長が遅い。
学名:Taxus cuspidata Sieb. & Zucc.
分類:イチイ科イチイ属
原産:中国 朝鮮半島 ロシア東部 日本
花期:初夏

キャラボク

イチイの変種。花は3~4mmほど。葉が枝の周囲に螺旋状につく。
公園や庭などに植生されている。
常緑低木。樹高は0.5~2mほど。幹の低いところからよく枝が伸びてこんもりと茂る。
学名:Taxus cuspidata Siebold et Zucc. var. nana Hort. ex Rehder
分類:イチイ科 イチイ属
原産:中国 朝鮮半島 ロシア東部 日本
花期:春

イヌガヤ

10種ほどが含まれる。日本にはイヌガヤ(C. harringtonia)が分布する。仮種皮は種子を完全に包み込む。発芽は地上生(英:epigeal)
学名:C. harringtonia
分類:イチイ科イヌガヤ属
原産:中国
花期:春

飾り罫

園 芸 分 類